2019-06-05

朝の5時。

今日は、いつもとは違うベッドの左側で寝たからか、窓からそよぐ風がいつもより冷たかったからか、はたまた他に理由があるのかは分からないが、とにかく目が覚めてしまった。

まぁ、たまにはそんな朝があっても良い。

せっかく、早く起きてしまったので何か文章を書いてみるかという気分になった。何について書こうか。こういうときは決まって何を書いていいか分からなくなるので、僕がいつも文章を書くときは、衝動に任せて書いているのだなと改めて実感する。

そうだ、この前とても良い展示を見た。神楽坂のかもめブックスという本屋の奥にあるギャラリーondoで開催中の小林茂太くんの「オーロラ」という展示だ。

新婚旅行で訪れたアイスランドの風景が切り取られたモノクロの写真が壁にいくつもかかっていた。その中にはオーロラの写真は一枚も無いのだけど、「オーロラを目指す道中で何気無く目にしたものやそこで過ごした時間こそ、自分にとってこの旅の”オーロラ”だったのかもしれない」という小林くんの言葉に妙に納得させられる。

一人展示を見ていると、どこからともなく現れ「これチケットです。良かったらどうぞ。」と、ハニカミながら航空チケットを模したフライヤーを渡してくれた。

すでに二冊目の構想もあるようで、新婚旅行の一年後に再度訪れたときの写真が、スクラップブックに短い文章とともにまとめられていた。写真から感じられるパワーも勿論なのだけど、文章が添えられていることでそのときの温度や空気感がさらに感じられ、なんだか自分も訪れた気分になるような、そんな展示だった。「文章もとても良かったです」と伝えると、「なんだかクサい感じがして恥ずかしい」という小林くんは言っていた。

プロフィールを見ると、新潟出身の同い年だった。新潟には、仲の良い友人が住んでいたり何度か旅行で訪れていたこともあり、話が弾んだ。日本の色々な場所を旅してきたことは、こういうところで力を発揮する。初めて会う人とでも、いとも簡単に打ち解けられる。僕自身、慣れ親しんだ場所を知っている人や好きだと言ってくれる人に会うと嬉しくなるし、どうしてか気を許してしまう。これは、旅をしているときには気付かなかったことだ。

アイスランドの少し曇った霧がかった天候は、新潟の曇りがちの天候と被る部分が彼の中であるらしい。「戻ってきて思い出すと、そんな気がする」と、言っていたのが印象的だった。

自分が生まれ育った場所が、好きか嫌いか、気に入っているかいないか、落ち着くか落ち着かないか、そんなことは関係無く、自分の体のどこかに染み付いているように思う。比べる訳では無いけれど、何を心地よく感じるか、何に琴線が触れるかの、「指標」みたいなものに自然となっているのだなと最近よく思う。

小林くんとも話したけれど、ベンスティラー主演の映画「LIFE!」をまた見たくなった。

http://www.shigetakobayashi.com

http://kamomebooks.jp/gallery/2502.html

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