2019-05-13

変遷

在来線に揺られて1時間ほどの移動。

車窓から流れる景色を眺めていると、不思議と郷愁に駆られてしまう。新幹線や飛行機ではそれほど感じないのはなぜだろう。電車のスピードや少し古ぼけた車両、時折感じる心地よい揺れ。様々な要素が絡み合って、そんな気持ちにさせるのだろうか。

あれだけ通っていた街だったはずなのに、最後に訪れてからもう一年以上も経っていた。その間、別の場所で会ったりもしていたからか、そんなにも時間が経っていたとは思いもしなかった。

車を手放してからというもの、ひょいと気軽に移動することが減ったように感じる。とはいえ、車がさほど必要と感じなくったから手放したのではあるけれど。

ゴールデンウィークに長野市で用事があったので、隣の上田市にも足を伸ばした。上田市と僕の関係を遡るのは、もう遠い昔というか、過去のことを話すのはなんだか違うような気がしている。だからここではあまり深くは書かない。

上田には、7年来の友人が何人かいる。以前は、盆と正月は上田で過ごすほど仲良くしていたし、よく遊びに行っていた。地元の友達という感じだ。
今は仲が良くないという訳ではないのだけれど、ここ2年くらいは自然と上田に遊びに来る頻度は減っていった。

この7年の間に、結婚した友人もいるし、子供がもうすぐ産まれる友人、お店を開いた友人や、転職した友人など、それぞれの境遇は昔に比べるとものすごく様々だ。僕自身、その間に鹿児島から東京に引っ越して、今年から新しい生活が始まった。

僕が東京で新たな知り合いや友人が増えるように、上田の友人達にも同じことが言える。そういった面をふとした瞬間に気付き、時間が経ったことを改めて感じる。

会ってお酒を酌み交わせば、昔の関係にすぐ戻り楽しい時間は過ごせる。でも、どこかぎこちない。お互いに会わない間に、考え、経験し、様々な感情を抱いている。一年ぶりなだけなのに、こんなにも探りながら接する自分がいることに、正直驚いてしまった。

昔から仲の良い友人には、どうしても甘えてしまい、色々をすっ飛ばしがちだ。なんでも言い合っていたはずなのに、会うのが久々なだけで、ただ近況を話して終わってしまうような、少し距離ができてしまう怖さがあった。

昔の関係のままでいたい、という訳では無いけれど、胸がきゅっとなった。

「いつでも会える」は「ずっと会わない」、とほぼ同じことなのかもしれない。

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